2013年05月02日
砂川恵理歌にみる音楽療法 サマリア人病院や話を通して知り得たこと
砂川恵理歌さんとお付き合いさせて頂く中で、
砂川さんが行っている事は音楽療法そのものだと
気づかされる事が多くあります。
砂川恵理歌さんを、音楽療法の面から
どのように語れるか、みてみました。
経験:
介護福祉施設での業務経験
500カ所以上の医療介護施設、
患者、家族の前で歌を歌う。
介護施設でお仕事をし、実際に高齢者の皆さんに接していた
事はよく知られているところです。
その時の素地が存分に開花したのが、
スマイルシードプロジェクトでしょう。
砂川さん一人で医療介護の現場や、余命いくばくもない
患者さんと家族の病室に行き、歌を届けたそう。
これはなかなか出来ないです。
初めて会う方々と歌と会話を通して実践する。
握手をし、ハグとし、声を掛け合い、通じ合う。
500カ所以上ですから、
徹底した現場での実践の連続と言えます。
会話力:
入っていくチカラと距離を作る気遣い
間合い→癒しをもたらす間合い
サマリア人病院のディケアに通う皆さんに、
ご挨拶させて頂く際に恵理歌さんからアドバイス頂いた事が、
"自分はここにいて何を考えているか、
素直に伝えて、安心してもらう。"
緊張していれば、緊張していると伝え、
楽しいと思えば、一緒にいて楽しいと伝える。
坂元も実践したところ、距離を縮めることが出来ました。
砂川さんとの会話でディケアの皆さんの顔が
ほころぶ姿を見ても、
その言葉に間違いはないと感じます。
観察力:
その現場を見て、何を言うか、
何をするかを選択。
ここはやはりステージや医療介護施設、ご家族の前など、
様々な現場での立ち振る舞いから修得したのかも知れません。
特に言葉の選び方と語りかける口調。
ここを瞬時に選び、対応しています。
砂川さんは宮古島出身であり、宮古島の方言も上手。
間合いの取り方自体が、言語の研究家から癒しをもたらすもので
あると指摘を受けた事があるそうです。
方言、間合いなど言葉の緩急はやはり現場で覚えたのでしょうか?
気になるところです。
実はここまで全く音楽なアプローチはありません。
すべてコミュニケーション力と言って良いです。
この素地に対して音楽をプラスするのか、
音楽があるからコミュニケーション力がつくのか、
ここは判断できませんが、非常に重要な要素だと思います。
音楽の手段:
歌をうたう。
砂川さんは歌手です。
ここが重要で、ピアノやギター、作曲から
現場との接点を作っていないことです。
音楽療法ではピアノやギターの修得が始まりという話を
よく聞きますが、そうではない方法論を取っています。
むしろ、現場ではこの形が参考になるのではないでしょうか?
さて、その歌や選曲が気になるところ。
ここはさらに深掘りしていきます。